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ポロロッカ
                     
南米大陸のアマゾン川は、6000㎞強で世界最大級の河川である。この川は高低差が極めて小さく、河口から 1600 km 遡っても32m、3,800 km 遡っても80 m しかない。ゆったりとゆったりと川は河口に向かって流れている。
しかし大潮(満月・新月)の時は、月の引力が川の水に作用し河口から逆流する。これを〈ポロロッカ〉という。現地の言葉で〈大騒音〉という意味らしい。特にこの地方の雨季である3月は水量も多く、600kmの内陸にも洪水や海水の氾濫による甚大な被害がもたらされる場合がある。
 私は1995年から1998年までブラジルで生活をしていた。この迫力は是非みんなにも見てもらいたいものだ。
って実は、このポロロッカ本物は見たことない。何しろブラジルはでかい。日本の国土の23倍の面積。私の住んでいたサンパウロとアマゾンの最も近い河口の都市ベレンで、飛行機で3時間半かかる。おいそれとは見られない自然現象だろうと思う。


この不快感は何だ?
さて、去年(2012年)の今頃、喉から胃にかけて、何だか不快感を覚えて医者に行った。自宅から自転車で行ける距離にある〈横山胃腸科〉は朝食を摂っていなければ、予約なしで胃の検査がしてもらえる。とりあえず今回は〈胃カメラ〉で検査をすることになった。しばらく待って、検査室へ行き、喉に麻酔薬をスプレーされる。薬が効いてきた頃合をみてベットに横に寝かされる。
 先端がLEDライトでピカピカ光っている黒いチューブ。「これが胃カメラか」と思うまもなく口の中に挿入される。喉には麻酔が施されているのだが、それよりも強力に「オエッ!」とえずく。胃カメラのチューブが体内にどんどん挿入されていくのもわかって余計気持ち悪い。「オエッオエッ」して口からは唾液がたれ放題。目には涙がたまってきた。そばにいる看護師さんが背中をなぜてくれる。胃カメラは情け容赦なく体内に侵入している。たくさん写真を撮っているのだろう。
 「もう少しで終わりますから」という看護師さんの声だけにすがって泣きながら、よだれをたらしながらひたすら耐える50歳を過ぎた私の図は外から見たら多分滑稽な姿だろう。

 逆流性食道炎
切ない思いをした胃カメラ体験を終えて、しばらくすると診察室に呼ばれた。ご年配のドクターは、撮りたての私の胃の中の写真をみながら「逆流性食道炎ですね」とのたまう。癌ではなかったらしい。胃の中は強力な〈胃酸〉が満ちており、食べたものを消化する。その胃酸が逆流して食道に炎症を起こすという。確かに食道の辺りが〈胸やけ〉のような鈍い痛みがあったので、さもありなんと言ったところだ。何種類かの薬をもらって帰宅し、連れ合いに一部始終を語る。胃カメラを初めて飲んで苦しかったところは少々オーバーに。ところが連れ合いが申すには、
「あんた、ブラジルでも胃カメラ飲んだじゃない」と。
そういえばブラジルで仕事をしているとき急に胃に激痛が走り、医者に行って胃カメラを飲んで検査をしたことがあったのを思い出した。
 あのときは、そんなに苦しかった覚えはない。あまりに胃が痛かったおかげで胃カメラのことはすっ飛んでいたのだろうか?そのときに撮ってもらった写真は日本に持ち帰っているのでどこかにあるはずだ。そのときは〈急性胃炎〉であった。
歳をとると病気も色々体験できる。

ということで〈逆流・ブラジル・胃カメラ〉の三題話つながり。

 それから
それから、からだのメインテナンスをぼちぼち考えつつ生活をしている。胃カメラは定期的に飲む羽目になった。だいたい1年に1回。横山胃腸科は名古屋でも胃腸の病にかけては有名な病院で様々な設備が整っている。
先日その2回目があった。鼻から入れる胃カメラもあるというのでそれを頼もうとしたら「負担は少ないが、鼻の粘膜を傷つけることもある。カメラが小さいのでその分、映像から得られる情報も少なくなる」という。迷っていたら「口からのカメラで、少し細いものもある」とのこと。先回飲んで泣いた太いものも含めた3種類の中から選ぶことができるという。ならば折衷案のような〈口からのちょっと細め〉にしよう。
 確かに先回の物に比べて「オエッ」も涙腺刺激量も少ない。めでたしめでた。
主治医の先生と一緒に胃カメラの映像を見ながら解説してもらう。逆流性食道炎そのものは完治しないらしい。が、悪くもなっていないそうで、めでたしめでたし。

 1枚100円
その映像が面白いので「デジカメに撮っていいですか?」と尋ねたらOKという。
何枚か撮っていたら、近くにいた看護師さんが「1枚100円でプリントアウトできますよ」といってくれた。ドクターに頼んだら、「あまりに久しぶりすぎて設定がわからない」といって他の人を呼んだ。どうやらこういう写真をほしがる人はまれらしい。「・・・プロパティをクリックして、印刷機を**に指定して・・・云々」
 こうして、自分の胃の中の写真を入手することが出来た。
そういえば、自分が高校生のとき開業医の息子の藤野くんは自分の頭のレントゲン写真を下敷きにして使っていて羨ましかった。今回の写真はパウチして下敷きとして使うのもいいかもしれない。                  (2013.11.7)
by fusigigatanosii | 2013-11-25 23:34 | Comments(0)

科学オモチャのコレクター・日本の大道芸や話芸・整理収納・その日にあったゴキゲンなことなどを記事に取り上げます。
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